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お知らせ

庭園勉強会

NPO国際造園研究センターが主催している庭園文化塾を受講しました。昨年夏から受講し、先日ようやく最終回を終えました。講義は、座学と庭園見学、半分ずつでした。庭園見学では、実際に京都の日本庭園を見学しながら講師陣の解説を聞き、疑問点などがあれば質問でき、すごく有意義な時間でした。また、受講生も比較的少人数なので、アットホームで雰囲気も良かったです。

<講義の感想>

日本庭園は、見る者、客人をもてなすために様々な工夫が凝らされているということがわかりました。まず、日本庭園は、空間を最大限広く見せるための工夫がものすごくなされています。手前の木々を低くして奥行きを見せたり、庭園の入り口から目的地までの小道をあえて迂回させることによって、庭園全体を広く感じさせたり。また龍安寺の石庭に見られるように、手前から奥にかけて横幅を狭くしていくことによって遠近法で庭園を広く見せたりなど。

また、日本庭園では、見立ての技法がよく用いられます。池の石を魚や舟に、池を海に見立てることによって何かを表現したり。ただ、見立てと言っても、石や池もシンプルだし、これはこれとはっきりと決められて作られたわけではないので、見る者の解釈に委ねられているところも大きく、そこがまた自由でいいなと思いました。

また、日本庭園では、借景を用いられることも多いです。借景とは、庭園外の山や海などの風景を庭園の風景の一部として取り入れることで、例えば、京都の無鄰菴では東山を借景として庭園が展開されています。遠くの景色に合わせて庭園の木々の配置や高さを変えるなどの工夫がなされます。

このように様々な工夫がなされた日本庭園を見て、日本人のおもてなしの心の美しさ、上品さ、繊細さ、強さなどを感じ、同じ日本人として誇らしいと思いました。

 

 

 

 
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